カビキラーが目に入った!誤飲した!皮膚についた!対処法は?

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浴室用カビ取り剤の「カビキラー」。
頑固な黒カビにスプレーノズルを向け、吹き付けて使うのが一般的です。
使用の際には、手袋・ゴーグル(メガネ)などの防護用品を使い、
十分換気を行うこととされています。

ところが、気を付けていたとしても事故は起きることがあります。
カビキラーを壁に吹き付けた際に、跳ね返った液が目の中に入ったり、
皮膚に付着したり、はたまた誤飲してしまうことがあるかもしれません。
その場合、一体どうなるのでしょうか?

量にもよりますが、一言で言うと大変危険です!
付着した部位によって、痛み、腫れ、場合によっては痙攣などの
症状があらわれる恐れがあります。
これは、カビキラーが次亜塩素酸塩を主成分とした塩素系漂白剤であるためです。

次亜塩素酸塩成分は水に薄めると強いアルカリ性を示します。
これにより、次亜塩素酸塩自体は低濃度であっても、
皮膚、鼻、喉や目に対して強い刺激性・腐食性を持つことになります。
目に入った時、誤飲した時、皮膚に付いた時の
カビキラーの危険症状を、対処法と共に見ていきましょう。

●カビキラーが目に入った!

カビキラーが目に入ると、以下のような症状があらわれることがあります。
<症状>
・痛みや違和感が出る(ちくちく、ひりひりして目が開けにくくなる)
・充血する
・視界がぼやける(大量に目に入った場合、角膜組織に浸透して失明の恐れがある)
・瞼が腫れる(大量に目に入った、瞼が付着して開かなくなる恐れがある)

<対処法>
目に入って上記のような症状が出た場合は、ただちに流水で15分以上洗い流した上で、
眼科を受診するようにしてください。
少量の場合で、症状がなければ様子を見ていただいても構いません。
ただし、少しでも違和感があれば、眼科を受診するようにしましょう。

●カビキラーが皮膚についた!

付着した部分の皮膚の厚みにもよりますが、以下のような症状があらわれることがあります。
<症状>
・ぬるぬるする
・ひりひりとした痛みが出る
・付着部分がかぶれたり、腫れたりする

なお、皮膚が一番厚いのは頭頂部(2.35mm)、一番薄いのはまぶた(0.60mm)です。
手のひらは1.10mm、足のうらは1.55mm程度で、薄い部分に付着した場合、
より症状が重くなる可能性があります。

<対処法>
ただちに流水で15分以上洗い流してください。
中和させるために石鹸や酢を用いて洗うと効果的です。
症状が酷い場合や、症状がおさまらない場合は、皮膚科を受診するようにしてください。

●カビキラーを誤飲した!

大人の方が誤って誤飲することはほとんど考えられませんが、
吹き付けた時に跳ね返りが口に入ったり、子供が遊んでいて
口元に吹き付けてしまうことがあるかもしれません。
カビキラーを誤飲した場合、以下のような症状があらわれることがあります。

<症状>
・口内に刺激や痛みがでる
・むかつき、吐き気がでる
・のど、胃粘膜に痛みが出る(多量に誤飲した場合)
・のどの奥が腫れて呼吸が苦しくなる(多量に誤飲した場合)
・まれに胃や食道に穴が開くことがある(多量に誤飲した場合)
・症状が激しい場合、血圧の低下やチアノーゼ、呼吸困難などのショック症状が起き、
最悪の場合死ぬこともある(多量に誤飲した場合)

<対処法>
無理に吐き出そうとせず、すぐに水で口をすすぎます。
その後、コップ1~2杯の牛乳または卵白(なければ水)を飲んでください。
牛乳や卵白には、胃壁を保護し、アルカリ成分の影響を弱める働きがあります。
また、水は次亜塩素酸塩を薄めることができます。
症状が酷い場合や、症状がおさまらない場合は、内科を受診するようにしてください。

なお、次亜塩素酸塩は強アルカリ性です。ジュースなどの酸味のある飲み物や、
炭酸飲料を飲むと、体内で化学反応が起きて熱やガスが発生する可能性があり危険です。
絶対に飲まないでください。

●まとめ

目に入った時、誤飲した時、皮膚に付いた時のカビキラーの危険症状をまとめてみました。
次亜塩素酸塩を主成分とするカビキラーは強アルカリ性です。
刺激性・腐食性が高く、付着した部分に痛みを伴う症状が起きる可能性があります。
使用時には、きちんとマスク、手袋、ゴーグルを用意し、
換気を行いながら使うようにしましょう。
また、誤飲しないように、子供の手が届かないところへ保管するようにしてください。



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