子育てで仕事を退職するのは悪いこと?メリットとデメリットを考えて判断を

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女性が子育てで仕事を退職すると、その年収損失は2億円と言われています。
とは言え、慣れない育児の中、同僚と子供の両方に罪悪感を覚えながら
仕事をしていると、ある時ふと「辞めたら楽になるのでは」と
思うのは当然のことです。

ただし、衝動的に辞めてしまうと、あとで後悔してしまうかもしれませんので
仕事をやめることのメリットとデメリットをきちんと考えておきましょう。

仕事をやめることで生じるデメリットとしては、金銭的な問題、
キャリアが断たれる、ワンオペ育児の可能性などがあります。

ただしメリットとして、子供と過ごせる時間が増える、
自分に余裕が生まれるなどが考えられます。

●子育てで仕事を退職すると2億円の損失と言われる根拠

子育てで仕事を退職した場合、2億円の損失と言われています。
これは内閣府「平成17年国民生活白書」による大卒女性標準労働者の
生涯所得の推計値を基に算出されているようです。

ただこれは昔のデータですから、ニッセイ基礎研究所が算出した
厚生労働省「平成25年就労条件総合調査」を基にした結果を見てみましょう(※)。
大卒女性で2子を出産したケースを想定し、正規・非正規で働き続けた場合、
出産等で退職した場合など、8ケースを設定して生涯年収を算出してあります。
その結果は以下の通りです。

1:正規雇用で働き続けた場合:2億5816万円
2:正規雇用で育休を2回取得してフルタイムで復職:2億3008万円
3:正規雇用で育休を2回取得して3歳未満まで時短:2億2070万円
4:正規雇用で育休を2回取得して小学校前まで時短:2億1234万円
5:正規雇用で出産後退職してパート勤務:6147万円
6:正規雇用で出産後退職して専業主婦:3795万円
7:非正規雇用で働き続けた場合:1億1567万円
8:非正規雇用で育休を2回取得:1億1080万円

2のケースと6のケースを比較すると約2億円です。
結局のところ、平成17年のデータとほぼ同じになりました。
(※引用元:ニッセイ基礎研究所 基礎研REPORT(冊子版) 2017年2月号
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=55013?site=nli)

●退職することによるメリット・デメリット

まず言いたいのは、仕事と子育ての両立は大変だということです。
辞めたいと思うのは当然ですから、その気持ちを否定してはいけません。
その上で、仕事を退職することのメリットとデメリットをきちんと理解し、
なるべく後悔しない判断をしましょう。

>メリット

・子供に十分な時間をかけてあげられる
・精神的、肉体的に自分に余裕が生まれる
・新たな資格取得などにチャレンジできる可能性がある

>デメリット

・金銭的に困る可能性がある(家や車のローン、夫が働けなくなった場合など)
・キャリアが断たれ、同ポジションでの復職は難しくなる
・退職したことで夫が家事を手伝わなくなる可能性がある
・社会とのつながりがなくなる

●先輩ママさんたちの言葉

仕事と子育ての両立に悩み、退職の道をとるか、
そのまま頑張るかはその人次第です。正解はありません。
子育てと仕事に悩んだ方々がどのような判断をしたのか、
いくつか例をご紹介します。

>子供と過ごす毎日が楽しい

子供の小さい頃というのはほんの一瞬です。
発達の過程をそばで見守りたくて退職を決めました。
習い事やお出かけに積極に関われるようになったし、後悔はありません。

>朝のイライラが激減

子供を送ってから仕事に向かっていたので
朝の準備でもたつく子供たちを見ると、イライラしてしまっていました。
仕事を辞めたことで余裕が生まれ、子供を叱る回数が減り、
子供の癇癪も減りました。

>迷ったけれど仕事を続けました

子供の小さいころはあっという間だから、そばにいるために退職しようかと
悩んだこともあります。ただ、同じ待遇で仕事に復帰できる保証もないし、
365日子供と一緒にいたら、それはそれで大変かもしれないと思い、
迷いましたが仕事を続ける道を選びました。

●まとめ

子育てで仕事を退職するかどうか、その判断に正解はありません。
ただし、退職するとなると夫の一馬力で家計を支えていかなければなりません。
退職のメリットとデメリットを考えて、なるべく後悔のない選択をしましょう。

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