一日の家事時間の平均は175分!「自分のことは自分でやる」を基本に!

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2017年に既婚女性約1500人に聞いた「忙しい主婦の家庭事情」という調査結果があります。
これによると、主婦が一日のうちに費やす家事の時間は175分、
おおよそ3時間ほどになるそうです。なかでも、最も時間がかかる家事が料理と掃除です。

別の調査では、食事に2.2時間、掃除に1.0時間、洗濯で1.2時間を
費やしているといわれています。
家事の時間を短くするためには、夫婦間の協力が欠かせません。

他国の例をもとにすると「自分のことを自分でやる」という意識が、
結婚前から根付いているかどうかが、家事の協力の度合いに影響していると言えそうです。

●家事の平均時間を調査した2つのアンケート

オイシックス、カルビー、カジタクの3社が2017年3月23日~3月29日に行われた、
20代~50代の既婚女性1516名を対象にしたネット調査では、
6割以上の主婦が一日に3時間以上の時間を家事に費やしていると回答しています。
また、最も時間がかかる家事が料理であり、その次が掃除、買い物、洗濯、
という順になりました。

なお、別のアンケート調査(コズレ子育てマーケティング研究所が2020年3月2日~
3月31日に行った2895名のパパママを対象にしたインターネット調査)でも、
似た結果が得られています。具体的な時間は、2017年の調査よりも少し伸びて、
料理で2.2時間、掃除で1.0時間、洗濯で1.2時間、合計4.4時間という結果でした。
また、子供の出産後は0.7時間ほど家事の時間が増え、就労の前後での家事時間の差は
0.5時間しかないという結果になっています。

コズレ子育てマーケティング研究所のアンケート結果から、父親と母親の家事に費やす
時間を比較したところ、母親は平均4.5時間、父親は1.6時間であり、
母親は父親の約3倍の時間を家事に費やしていることがわかります。
具体的には、料理に費やす時間が父親の3.8倍、掃除が1.8倍、洗濯は2.4倍と
なっています。

●他国の平均家事時間は?

>アメリカは家事時間が長いものの、男性も家事に協力的

日本の家事の時間は、世界から見ると長いのでしょうか。短いのでしょうか。
2017年12月にリンナイが世界5か国(日本(東京)、韓国(ソウル)、
アメリカ(ニューヨーク)、ドイツ、デンマーク)の30~49歳の共働き家庭に
対して行った、共働きに関する意識調査結果があります(各国100名対象)。

その結果、家事に費やす時間が最も長いのがアメリカで2.63時間、
ドイツが最短で1.73時間でした。日本は1.88時間と短めの部類に入りました。
その代わりに、仕事時間は日本が9.19時間と最長で、最短のアメリカ6.68時間と
大きな開きがあります。また、家事を分担している割合が最も高いのはアメリカで93%、
最も低いのが日本で56%となりました。

これを裏付けるように、配偶者の家事に対する協力度を100点満点で評価し、
それを男女で比較したところ、日本は男女の差が最も大きくなり、
逆にアメリカはもっとも低くなりました。

>ドイツ人は掃除に時間をかける

家事に費やす時間が短いドイツ人は、仕事の生産性が高く、家庭を大事にすると
いわれています。そこで、日本から移住後にドイツ人と結婚したライターの記事から、
ドイツの家事事情をみてみましょう。ドイツ人は食事にそれほどこだわりがなく、
温かい食事は日に1回という程度である代わりに、家に友人を招く機会が多いことから、
寝室やシャワーも含めて、部屋や庭の維持・管理には非常に気を使っていると
されています。

>「自分のことは自分でやる」が当たり前のドイツ人

日本人は労働時間が長いため、家事の長さに対する負担の大きさを他国と
一概に比較することはできません。ただし、配偶者の家事に対する協力度評価が
日本よりも高い理由は、「自分のことは自分でやる」という意識が
浸透しているためのようです。使った食器は自分で下げる、
食事がなければ自分で用意する、服を出したら自分で片付ける、という感じです。

こうした意識があるからこそ、相手の分まで家事をこなした場合、
自然と感謝の気持ちが生まれます。
この考え方は、日本人が男女ともに結婚前の親に家事を親にしてもらうことが
当然となってしまっている現状のほうに、問題がありそうです。

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