日本の夫の家事分担は割合はなぜ低い?率先してやる家事の一位はゴミ出し!

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日本で家事をしない夫が量産される最たる原因は、仕事による拘束時間の長さです。
そこを短くする方法は、働き方方改革を進めていくしかありません。
ただし、それ以外にも大きな原因を占めるのが「男は仕事、女は家庭」と言う
古い価値観です。これについては両者ですり合わせることが可能でしょう。

まずは、夫に対して妻が優先的に家事を分担するべきだと考える背景を
聞き出してましょう(育った環境、義父母の考え方等)。
その上で、こなすべき家事をリスト化・共有化し、
互いに目に見える形で分担を決めるのがおすすめです。

ただし、いきなりすべてを五分五分にしてもうまくいきません。
何度も見直しをして、互いに不満をためこまないようにしましょう。
どうしても分担が難しい場合は、機械に頼ったり、
ありがとうと言う言葉をかけてもらうだけでも随分と気持ちが楽になります。

●給与が上がらない日本の現状と共働き世帯の増加

日本の平均給与の上昇率は、他の先進国に比べて低めです。
なぜなら、会社があげた利益は従業員に還元される前に、
自己資本比率を上げるために使われるのが一般化しているからです
(自己資本比率は会社経営の安全性を表す指標とも言われます)。

こうした状況から、日本でも共働き世帯が増加し、
平成8年に共働き世帯数が専業主婦世帯数を追い抜かしてからは、
その差が広がるばかりです。ところで、共働きが増えるに従い、
夫と妻の家事分担の比率はどう変化してきたのでしょうか。

総務省が公表している「社会生活基本調査」の中にある、
男女別家事関連時間の推移を見てみましょう。
平成8年の段階で、女性2時間37分、男性10分であったものが、
平成28年になっても女性2時間24分、男性19分と、
ここ20年でほとんど変化がないことが分かります。

●結婚によって女性の家事負担は5倍になる。

興味深い調査結果が、同じ「社会生活基本調査」の中にあります。
男女及び未婚者か否かで家事関連時間調査を行ったところ、
男性の場合は未婚者で29分、既婚者は49分であるのに対し、
女性の場合は未婚者で1時間1分、既婚者は4時間55分と、5倍に伸びています。

これは未婚の時に母親(両親)がこなしていた家事が、
結婚によって女性側に移るということを意味していると言えるでしょう。
なお、この割合は共働きでも専業主婦でもほとんど変わりません。

●男性が率先してやる家事はゴミ出し

家事の種類はいくつぐらいあるのでしょうか。
「パパのためのお洗濯ガイド」というサイトで公開されている
「共働き家庭と専業主婦家庭の比較調査レポート(2016年2月実施 1800人調査)」を
見てみましょう。以下のように、大まかな家事の種類があげられています。

①夕飯の支度
②洗濯
③朝食の支度
④買い物
⑤トイレ掃除
⑥部屋掃除
⑦布団干し
⑧食器洗い
⑨ペットの世話
⑩風呂掃除
⑪ゴミ出し

このうち、男性の家事分担が最も進んでいるのが⑪のゴミ出しです。
共働き世帯だと6割程度の男性が自分の仕事としているようです。
その次は⑩の風呂掃除で5割弱、⑨のペットの世話が4割程度です。
⑪以外の家事は、共働き世帯でも5割以上で女性がこなす家事とされているようです。

●家事を手伝ってもらうために必要なこと

結婚するまで実家暮らしだった人の場合、母親がすべての家事をやってくれて
いたのではないでしょうか。このような環境で育った男性の場合、
家事をしないことが当たり前でになっていることがあります。
そこに、結婚したからと急に家事を押し付けても、うまくいきません。

どのような家事があるのか、それをしないとどのような不都合が起きるのかを
まず書き出しましょう。その上で「家事は自分がやるべきもの」という風に
考え方を少しずつ改めてもらうことが必要です。なお、部屋のきれいさや
洗濯物の畳み方などは、許容ラインを話し合っておくのも大事です。

●どうしても夫が家事を手伝えない/手伝わない場合

どうしても夫の考え方や行動を変えられない場合は、
生活家電や家事代行を利用するのも手です。それすら難しい場合は、
夫に「ありがとう」と言う言葉をかけてもらうようにお願いしてみてください。

夫から自発的に声掛けをしたもらいたい気持ちは分かりますが、
男性は総じて心の機微に疎いものです。こうしてほしいという気持ちを
きちんと伝えた方がうまくいきます。「毎日家事をしてくれてありがとう」の
言葉一つで、ずいぶんと気持ちが軽くなりますよ。

●まとめ

家事を夫と分担できないと考えている方に向けて、日本の共働き世帯の現状と、
家事分担を進めるための方法をまとめました。

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