共働きの家事分担:今後は家電に任せる「しない家事」がニューノーマルに

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共働きの夫婦にとって、家事分担は大きな悩みです。
家電メーカーとして有名なパナソニック株式会社が、
「30・40代夫婦の家事に関するライフスタイル調査」を通じて、
家事負担軽減のために必要な家電についての調査をまとめています。

過去5年の調査結果を通じて、家事は「時短」「分担」から、
「しない」方向にシフトしつつあることが分かります。
家事は「家電に任せられるところは任せよう」という形が
ニューノーマルとなりそうです。

●パナソニック調べ:家事に関するライフスタイル調査

パナソニックは、2017年から毎年インターネットを通じて
30・40代夫婦に対するライフスタイル調査を行っています。
回答者には、共働き夫婦・専業主婦世帯、どちらも含まれています。
それぞれの調査年度の内容を簡単にまとめてみました。

>2017年版調査:共働き女性は「夕食作りと片付け」が負担

この年の回答者は2842人でした。
朝食の用意、朝食の後片付け等、23種類の家事項目について分担の実態を調べたところ、
共働きでも専業主婦家庭でも、家事のほとんどは妻が担当しているという結果になりました。

このうち、共働き妻が最も負担に感じているのは「夕食の用意・後片付け」です。
ただし、この項目は、妻が質にこだわっている家事のトップでもあります。
また、共働き妻の過半数以上が、家事を「できていない日が多い」と感じていることから、
家事に関する自己評価が厳しいことも分かります。

なお、妻が夫に負担してほしいと思っている家事のトップ3は
「浴室の掃除」「トイレ掃除」「玄関や庭外回り掃除」でした。
(出典:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M101428/201710186969/_prw_OR1fl_lHgz0qcF.pdf

>2018年版調査:男女ともに「疲れ具合」が進行

この年の回答者は3022人。2017年調査を掘り下げた形で行われました。
2017年版に比べると、疲れていると回答した割合が前年度より5~10%ほど上昇しています。

また、食器洗いは、毎日しなければならない家事だけに、半数以上が大変と感じています。
家事へのモチベーションをあげるには、音楽を流すと良さそうです。
(出典:https://panasonic.jp/life/housework/common/kajishare_2018.pdf

>2019年調査:「しない家事」への注目

この年の回答者は1200人でした。
家事分担の意識・行動が年々広がりつつあると感じている人は7割に上っています。
また、家事分担の割合を聞いたところ、夫と妻の感じ方の差は依然として大きいものの、
2017年の値よりも数%夫側の負担割合が伸びていることが分かりました。

夫の感覚:2017年(夫:43.7%、妻56.3%)→2019年(夫:45.3%、妻54.2%)
妻の感覚:2017年(夫:19.9%、妻80.1%)→2019年(夫:20.7%、妻79.3%)

また、2年前と比べて夫婦仲が良いと答えた割合が増えているのに対して、
疲れによるトラブルや、家事負担に関するケンカの割合は10%近く伸びています。

共働き妻は「専業主婦並みの家事」の追求をあきらめて、時短・分担するものの、
次から次にやるべき家事を思いついて、余裕がなくなっているようです。
このため「時短」「分担」ではなく「しない家事」を増やす考え方が出てきています。
(出典:https://panasonic.jp/life/housework/100024/kajishare_2019.pdf

>2020年調査:コロナ禍で女性はあきらめの傾向

この年の回答者は1328人、初のコロナ禍での調査です。
「家事負担」と「家事分担」の男女の格差は埋まらず、
「共働きなら家事分担すべき」と考える人が、男性は20%近く下落しています。
妻はもはやあきらめの境地で、夫に分担を求めるのではなく
「しない家事」へのシフトが加速しているようです。

>2021年調査結果まとめ:女性の家事ストレス増加

この年の回答者は1346人、引き続き非常事態下での調査になりました。
コロナ流行から1年が経過したことで、ある程度の落ち着きがあるのかと思いきや、
実際は逆の結果が出ています。昨年よりも家事ストレスの増加を実感する
女性の割合が倍近く伸びているのです。

また、家事分担を巡って注意や注文をする割合は、コロナ流行開始直後よりも
30%も増加しているという結果になりました。
(出典:https://panasonic.jp/life/housework/100087.html

●家事は「時短」「分担」から「しない」へシフト

パナソニックによるライフスタイル調査の結果「現代版・三種の神器(家電)」は
このようになりました。

1位:食器洗い乾燥機
2位:ロボット掃除機
3位:ドラム式洗濯乾燥機(または電気炊飯器)

●まとめ

夫婦どちらも仕事・家事の疲れが増加しているところを見ると、
これからの家事は「家電に任せられるところは任せよう」という形が
一般的になりそうです。

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