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家事分担で離婚だなんて我慢が足りない、と思っている方がいらっしゃったら
要注意です。
家事がどちらか一方に偏ることで不満が募り、
離婚まで発展する事例は、思った以上に多くあります。
専業主婦世帯の場合、離婚を切り出すのは8割が男性からというのに比べ、
共働き世帯の場合は、6割以上女性からというデータもあるようです。
共働き世帯が専業主婦世帯を上回り、女性が経済力をつけたことが原因の一つ
とは思われますが、日本的な『男は仕事をして、女は家を守る』という考え方が、
今の時代にそぐわなくなってきたというのも原因にあるでしょう。
離婚という言葉が出てくる前に、家事をリスト化して不公平感を減らすように
互いに努力することが大事です。なお、分担した場合、
互いの家事(仕事)に口出しするのはタブーです。
仕事上、どうしてもそれが難しい場合は、ありがとうという言葉を伝え、
花などのプレゼントを送ることをおすすめします。
●なぜ日本で家事分担が進まないのか
日本はいまだに『男は仕事をして、女は家を守るべき』という考えが
根底に根付いています。これは、自然と給料が上がっていった
時代を経験してきた方が、政治家や会社の上役として現役で残っているからです。
また、その世代の方を父に持った子供たちが、内心そうなりたくないと思いつつも、
自分もその背中を追っていることに気づいていないからでもあります。
●『稼ぎが少ない方が家事をしなければならない』は時代錯誤
>日本の現実とこれからの流れ
下記の2つの例を見てみましょう。
→①パートタイムで稼ぎが少ないのだから、家事をして当然
→②子どももいない専業主婦なのだから、家事をして当然
①に違和感を覚えたという方も、②ではそう思わなかったのではないでしょうか。
それが日本の現実です。
とはいえ、今は多様性という言葉と共に、夫婦間の合意があれば、
①でも②でも、外野がとやかく言う筋合いはないとも言われるようになりました。
>それぞれの夫婦に合わせた家事分担を
例えば、妻の身体の具合が悪かったり、夫が家事上手だったりする場合もあるでしょう。
共働きしないと生活できない場合もあるでしょうし、
自宅にいるとつまらないから小遣い稼ぎにパーとしている場合もあるでしょう。
夫が身体を壊したときのために仕事に出ている人もいるかもしれません。
今はさまざまな夫婦の形がありますが、基本的にどちらか一方に家事が偏っていると、
不満が溜まってしまいます。そうならないためには、夫婦間の話し合いが必要です。
なお『一度決めたことは絶対!』と堅苦しく考えずに、できるだけ頻繁に話し合いをして
家事分担を見直すことをおすすめします。
●離婚となるとどうなるのかも考えておく
夫側が『仕事した上に家事分担するぐらいなら離婚したい』と衝動的に考えた場合に、
あらかじめ知っておいた方が良いことをお知らせします。
不貞など、明確な原因のない離婚の場合、協議離婚でなければ、
離婚までの間の別居中の婚姻費用が求められる可能性があります。
(判例ではおおむね5年の別居期間があれば離婚が認められています)
また、婚姻中の共同財産は基本的に折半となります。
『こんなはずじゃなかった』と後で思わないように、
最低限の知識は身に着けておきましょう。
なお、妻側が『離婚しましょう』と言い出した場合は、長く悩んだ上で、
覚悟を持って切り出したと考えてよいでしょう。
アルバイト掛け持ちでもパートでも、厭わず仕事する覚悟がある方が多いので、
離婚前後のギャップは、それほど大きくないはずです。
●共働き夫婦が離婚しないためには
共働き世帯の場合、やはり専業主婦世帯に比べて、女性に経済力がある分
離婚しやすい傾向にあるのは間違いないようです。
家事に限らず、育児に関しても、どちらか一方に負担がかかるような
やり方をしていると、いつか限界を迎えてしまいます。
不公平感をなくすために、家事・育児をリスト化して分担してみましょう。
この際、互いの家事へのダメ出しをしてはいけません。
そして、いつでも互いをねぎらう気持ちを、口に出して伝えるようにしましょう。
どうしてもそれが無理であれば、お礼の品を渡すようにしましょう。
花1本でもうれしいものですよ。
●まとめ
共働きの夫婦にありがちな、家事分担の不満からくる離婚についてご紹介しました。
うちの家は大丈夫と思わず、互いをねぎらう気持ちを常に忘れないようにしましょう。
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