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全国の看護師約1800人を対象に、看護師専用コミュニティサイトにおいて
「今夏ボーナスの支給状況」についてアンケート調査が行われました。
これによると、「夏のボーナスが全面、または1部カットになった」と回答したのは、
約2割にのぼるという結果が得られています。
また、一般社団法人日本病院協会等が、加盟の病院4496施設に対して行った
アンケートによると(1459病院回答)、新型コロナ感染拡大に伴う受診控えにより、
前年度と比較して利益が減少しているという回答が多く寄せられています。
この割合は、一般病院よりも、コロナ患者受入病院の方が大きいようです。
また、3割弱の病院が夏ボーナスが減額支給となったと回答していることからも、
医師及び看護師を含めた病院スタッフの冬のボーナスは、
前年と同等もしくは減額される可能性が高いのではないでしょうか。
●看護師への2020年夏ボーナスに関するアンケート
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000010301.html)
>アンケートの収集方法
看護師専用コミュニティサイト『看護roo!(カンゴルー)』
(https://www.kango-roo.com/)において行われたインターネット調査です。
調査期間:2020年6月30日~7月21日
調査対象:全国の看護師(有効回答数:1800名)
>アンケートの結果概要
「全面カット」が2.5%、「前年より減った」が19.8%で、
新型コロナの影響でボーナスがカットされた看護師が22.3%でした。
また、調査時点で「まだわからない」と答えた34.7%の中では
「カットすると伝えられた」という声もありました。
また、「前年と変わりなく支給された」と回答した37.1%についても
「冬は減額が確定している」というコメントが寄せられています。
また、この中には「スタッフの士気にかかわるとして支給された」
というコメントもありました。
このことから、前年並みのボーナスを支給した病院でも、
苦しい経営を迫られていることが分かります。
なお、「前年より増えた」という回答は5.9%にとどまりました。
●新型コロナウイルス感染拡大による病院経営状況に
関するアンケート
(https://www.hospital.or.jp/pdf/06_20200806_01.pdf)
>アンケートの収集方法
調査期間:2020年7月13日~8月3日
調査対象:一般社団法人日本病院会、公益社団法人全日本病院協会、
一般社団法人日本医療法人協会加盟の4496病院(有効回答数:1459病院/32.5%の回答率)
>アンケートの結果概要
全病院の入院患者外来患者とも、4月から急激に落ち込みを見せ、
5月を底にして6月には回復の兆しが見えるものの、
依然として厳しい状況が続いているようです
(4月利益率:-9.1%、5月利益率‐8.4%、6月利益率‐12.1%)。
特にコロナウイルスの患者を受け入れた病院では、6月になっても大幅な
赤字が継続し、診療報酬の引き上げがあっても、焼け石に水状態となっています
(4月利益率:-11.4%、5月利益率‐11.3%、6月利益率‐14.6%)。
ボーナスだけを見てみると、全病院のうち減額支給となったのは28.0%でした
(うち0.8%が支給なし)。
>コロナを受けて患者数はどのように減ったの?
>>全病院の外来患者延数
外来患者数を前年と比較してみたところ、緊急事態宣言が出た
5月が最も影響が大きく、25%ほど減少しています。
6月は回復を見せているものの、完全回復には至っていないようです。
4月(20%減):9181人(2019)→7418人(2020)
5月(25%減):8994人(2019)→6801人(2020)
6月(7%減):8934人(2019)→8287人(2020)
>>全病院の入院患者延数
在院患者数と退院患者数を合わせた人数を前年と比較しました。
減少幅は外来患者ほどではないものの、影響はこちらのほうが
長く続いているようです。
4月(10%減):6684人(2019)→6005人(2020)
5月(15%減):6761人(2019)→5799人(2020)
6月(10%減):6640人(2019)→5922人(2020)
●まとめ
看護師の冬のボーナスについてまとめました。
2020年はコロナの影響でどの病院も赤字経営に陥っているようです。
夏は満額出たという方も、冬は減額する可能性があることを心に
とめておきましょう。
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