クリスマスケーキ理論はもう古い!平均初婚年齢は29.6歳まで上昇!

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「クリスマスケーキ理論」とは、一昔前に流行った言葉です。
女性の年齢をクリスマスケーキを購入する日に見立てて、
女性の結婚適齢期をネタにした表現です。

簡単にいうと「25日(25歳)を過ぎるとクリスマスケーキの価値がなくなる
(=行き遅れて女としての価値がなくなる)」という意味になります。

今どきこんな言葉を使うと、たとえ冗談だったとしても、
セクハラ認定される可能性があるので気を付けましょう。
なお、2019年時点の平均初婚年齢は、夫31.2歳、妻29.6歳です。

●クリスマスケーキ理論の詳細

クリスマスケーキ理論では、クリスマス当日の25日(25歳)が
区切りになるのは間違いありません。

ただ、理論の中身をもう少し細かく見てみると、
その前後の日付(年齢)にも意味があるようです。
24日のクリスマスイブから始まり、30日に近づいていくほど、
クリスマスケーキ(女性の価値)はなくなっていくということになります。

>24日(24歳)のクリスマスケーキ
日本ではクリスマスをイブ(24日)に祝うのが一般的です。
従って、24日(24歳)というのは、誰もがこぞって購入を考える、
新鮮で人気のあるクリスマスケーキです。
見た目や価格で判断され、早い時期からオファーが届いているものもあります。

>25日(25歳)のクリスマスケーキ
予約商品を買い忘れた人が駆け込む日でもありますが、
クリスマス当日のクリスマスケーキも人気商品です。まだ定価で販売されています。

>26日(26歳)のクリスマスケーキ
26日のケーキとは、売れ残りの意味を持ちます。
ただ、翌日の値下がりしたケーキを求めてくる人もいることから、
一般的ではないものの、それなりに需要はあると考えられます。

>27日以降のクリスマスケーキ
ケーキは生ものなので、翌々日になると販売できないことがほとんどです。
日付が25日から離れれば離れるほど、クリスマスケーキとしての価値がなくなり、
安くしても購入してもらえなくなります。

●平均初婚年齢の推移(内閣府)

クリスマスケーキ理論が廃れたのは、価値観の押し付けや、
セクハラ認定という部分もありますが、現実にそぐわないという理由が
最も大きいでしょう。ここに厚生労働省が公開している
「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)の概況」があります。(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai19/dl/gaikyouR1.pdf

こちらのデータの「表10-1 夫婦の平均初婚年齢の年次推移」をみると、
令和元年(2019)の平均初婚年齢は、夫31.2歳、妻29.6歳でした。
また、県別データでを見ると、東京では夫32.3歳、妻30.5歳と、
どちらも平均を1歳近く上回っています。

内閣府のホームページで公開されている過去から近年までの平均初婚年齢の推移表では(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2004/html_h/html/g3350000.html)、
平成元年(1989)の平均初婚年齢が男性28.5歳、女性25.8歳でしたので、
クリスマスケーキ理論が一般的にささやかれていたのは、
バブルあたりの頃の話と言っても良いかもしれません。

●「年越しそば理論」へのシフトと「おせち理論」の誕生

平均初婚年齢が上がるにつれ、時代にそぐわなくなってきた
「クリスマスケーキ理論」の代わりに持ち出されてきたのが「年越しそば理論」です。

名前のとおり、結婚年齢を年越しそばの時期になぞらえて、
適齢期を30~31歳にシフトした理論です。
ですが年越しそばは、年明けとともに価値がなくなってしまいます。

そこで最近誕生したのが「おせち理論」です。
結婚適齢期を32~34歳を正月の三が日に例え、
豪華で長く保存がきく料理として取り扱うようにした形です。

●海外にもある?クリスマスケーキ理論

中国ではここ10年ほどで、未婚で学歴が高い25歳以上の女性に対して
『剰女(剰=残り物、剰女=嫁に行き遅れた女)』という言葉が作られました。
また欧米では、フルーツケーキ(性的少数者に対して侮蔑的な意味で使われる)や
チーズケーキ(性的に魅力のある女性)といった言葉が使われることがあるようです。

●まとめ

クリスマスケーキ理論についてまとめてみました。
こうしてみると、女性の結婚適齢期が時代になぞらえて変化していったのが分かります。
10年もたてば、時代に即した新たな理論が誕生しているかもしれませんね。

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