「カビキラー」の成分・濃度は?水酸化ナトリウム、界面活性剤とは?

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カビ取りには欠かせないジョンソン株式会社製の「カビキラー」。
厄介な黒カビにも効くのはなぜでしょうか?

カビキラーの成分と濃度を調べてみたところ、
酸化剤(殺菌成分)である次亜塩素酸塩(次亜塩素酸ナトリウム)0.5%の他に、
カビの細胞破壊を行う水酸化ナトリウムが0.5%、
浸透・分散・乳化という作用を持つ界面活性剤が3種類含まれていることが分かりました。

ジョンソン株式会社のホームページを参考にしながら、
これらの成分がカビ取りでどのように働くのか、そのメカニズムを見ていきます。

「カビキラー」の成分・濃度

カビキラーは以下の原材料から構成されています(一部は成分名が公開されていません)。

・水(溶剤)
・次亜塩素酸塩(酸化剤)
・安定化剤
・水酸化ナトリウム(アルカリ剤)
・アルキルアミンオキシド(界面活性剤)
・アルキルスルホン酸ナトリウム(界面活性剤)
・アルキル硫酸エステルナトリウム(界面活性剤)
・香料

これをみると、次亜塩素酸塩、水酸化ナトリウムの他に、
界面活性剤が3種類も配合されていることが分かります。

また、カビキラーに含まれる成分で、濃度が公開されているのは以下の2つです。
次亜塩素酸塩(酸化剤)…0.5%
水酸化ナトリウム(アルカリ剤)…0.5%

「あれ?思ったよりも濃度が低いな」と思った方はいませんか?
しかしながら、厚生労働省、経済産業省、消費者庁が2020年に作成したパンフレット
「新型コロナウイルス対策 身の回りを清潔にしましょう」によると、
『食器・手すり・ドアノブなど身近な物の消毒には、アルコールよりも、
熱水や塩素系漂白剤及び一部の洗剤が有効です。次亜塩素酸ナトリウムを、
濃度0.05%に薄めて拭くと消毒ができます。』と記載されています。

カビキラーに含まれる次亜塩素酸塩濃度はこの10倍です。
ずいぶんと高濃度であることが分かりますね。

なお、「家庭用カビ取り剤(塩素系)の自主基準」によると、
家庭用カビ取り・防カビ剤等協議会が作成した「カビ除去試験」と
「殺菌・除菌・殺カビ・防カビ試験」をクリアしなければ、
カビ取り剤として宣伝できないとされています。

「カビキラー」に含まれる界面活性剤の働き

ところで、カビキラーにはアルキルアミンオキシド、
アルキルスルホン酸ナトリウム、アルキル硫酸エステルナトリウムと、
3つも界面活性剤が使われています。
なぜこんなに多くの界面活性剤が必要なのでしょうか?

ちなみに、界面活性剤とは、水になじみやすい部分と、
油になじみやすい部分を持つ物質の総称です。
そして、界面活性剤は以下のような3つの作用を持っています。

<浸透作用>
物質を水に浸しただけでは、水の分子が引き合う力(界面張力)が強いために
なかなか浸透していきません。ここに界面活性剤を加えることで、
水の界面張力が下がり、浸透しやすくなります。

<乳化作用>
水と油を混合すると、分離してしまいます。
ここに界面活性剤を加えることで、油の界面に作用し、
水と油が均一に混ざり合うことができるようになります。
(白く濁るため、溶けた状態とは少し違います)

<分散作用>
細かい粒子を水に浮かべると、まとまって表面に浮いてしまいます。
これに界面活性剤を加えると、液体の中の細かい粒子を
均一に分散することができます。

実に働き者の界面活性剤たち。
汚れ除去に一役買うだけではなく、次亜塩素酸塩の濃度を保つ効果もありそうです。

「カビキラー」のカビ取りメカニズム

カビキラーの製造元であるジョンソン株式会社のホームページを見ると、
『カビキラーは3つの主成分(次亜塩素酸塩、水酸化ナトリウム、界面活性剤)に加え、
独自の強力浸透成分を配合しているため、カビの根までしっかり効きます。』とあります。
このページを参考にしつつ多少補足すると、カビ取りメカニズムは次のようになります。

その1:カビの細胞壁を破壊する
水酸化ナトリウムの高いアルカリ性作用が、カビの細胞壁(タンパク質)を溶かし
(手につくとぬるぬるしますが、これは表面のタンパク質が分解されているのです)、
殺菌効果を持つ次亜塩素酸塩がカビ細胞に届きやすくします
(この時細胞に浸透させやすくする作用を担うのが界面活性剤です)。

その2:カビを分解・色素漂白する。
カビ内部に入り込んだ酸化剤の次亜塩素酸塩が、カビや酵素(カビが作り出す分泌物)を
分解し、黒い色素を漂白します。

その3:汚れを洗い流す。
界面活性剤が残った汚れを浮かせて取り除きます。

カビキラーを使ってみたくなって来ませんか?詳しい使い方はこちらの記事をどうぞ

【関連記事】
>>カビキラーの使い方と放置時間の目安。浴室の目地に!天井に!浴槽下に!

 

まとめ

0.5%の次亜塩素酸塩濃度でも、十分なカビ取り効果を持つ
ジョンソン株式会社性「カビキラー」。
それには、水酸化ナトリウム、界面活性剤の働きが関係していることが分かりました。
これからも黒カビ除去に大活躍してくれそうですね。

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