幼稚園・保育園時期の子育ての悩み。ジェンダーフリー教育の前に男女の違いを知ろう

スポンサーリンク


子育ての悩みはいつまでも尽きません。
幼稚園に入る頃になると、社会性、友達関係など、
男女差が出てきて、乳児期とは違う悩みが生まれます。

現代社会はジェンダーフリーを目指した教育が取りだたされていますが、
なんでもかんでも性差を排除すればよいというものではありません。
前提として、男女の脳の働きや身体の違いを知っておく必要があります。

脳の違いは、受精7~12週目の間の男性ホルモンの分泌に影響されるそうです。
実際に保育現場で学んだ東京福祉大学の卒業研究レポートの結果によると、
3~5歳の男の子は活動的で戸外での遊びが目立ち、落ち着きがなく不器用で
あるという傾向が、女の子は室内での遊びが目立ち、知的発達が早く、幼児同士の
関係が蜜という傾向があるようです。

これはあくまで一例ですが、脳の働きによって生まれる性差は、
完全には排除できないと知っておきましょう。

●男女の脳の働きはいつ生まれるのか

女の子はぬいぐるみや人形が好き、男の子はどろだらけになったり
戦いごっこするのが好き…こういった思い込みは、どこからくるのでしょうか。

それにはまず、思い込み以前に存在する、男性脳と女性脳の違いを理解しておく
必要があります。

文献によると、男性脳・女性脳の形成は、受精7週から12週齢の間の
男性ホルモン分泌の有無に強く支配されるということです。

胎児(胎芽)はもともと雌の形態をとっており、XY染色体を持つ男性胎児では、
Y染色体上の睾丸決定遺伝子によって5週までに睾丸が作られ、
7~12週に睾丸から男性ホルモン(テストステロン)の
大量分泌(ホルモンシャワー)によって内性器・外性器の男性化が起きるようです。

このホルモンシャワーを受けない女性胎児は女性脳としてそのまま発達していきます。
これが、男性的性格と女性的性格の形成に、影響を及ぼしているのです。
また、化学物質や妊娠中のストレスにも胎児は影響を受けるようです。

ちなみに、脳機能が未発達の1歳未満の乳児であっても、
男児と女児の間で行動に違いがみられるとされています。

●保育現場の学生がまとめた幼児期の男女差

脳機能と幼児の行動について、東京福祉大学の学生がまとめた
卒業研究レポートの内容をご紹介します。
保育園・幼稚園の時期にあたる3~5歳児の男女には、
以下のような違いがみられたということです。
(出典:東京福祉大学・大学院紀要 第5巻 第2号
「幼児の行動と脳機能における男女差について-幼稚園・保育所実習を通して-」)

>男の子

>>遊び:活動的で戸外での遊びが目立つ
・自転車に乗って遊ぶ子が多い。
・広告紙を使って武器を作る。
・砂場で穴を掘る事が好き。
・滑り台、うんてい、鉄棒遊びが好き。

>>興味:生物や環境など、理科に関連する事項に興味を持ちやすい。
・石を集めることが好き
・虫に興味がある
・石を集めることが好き

>>集団行動:落ちつきがなく集中できない。
・食事中に席を立つ子が多い
・整列に時間がかかる
・寝つきが悪い

>>作業:細かい作業が苦手で不器用
・スプーンをうまく使いこなせない。
・セロハンテープを大量に使う。

>>人間関係:人懐こくて頼ることが多い。
・読み聞かせの際に前に近づいてくる。
・声かけをすると率先して行う。

>女の子

>>遊び:室内での遊びが目立つ
・ままごとが好き。
・歌やダンス、ピアノが好き。
・折り紙が好き。
・しりとりゲームに熱中する

>>興味:本と関係する遊びを好む傾向がある。
・パズルを覚えるのが早く、飽きにくい。
・絵本の挿絵を見ながら自分でストーリーを作って読む。
・色塗りの時の色の配色や塗り方が上手。

>>集団行動:知的発達が早く行動が速やか。
・身支度の作業が早い。
・やるべきことをすぐ済ませてしまう。

>>作業:集団での行動も可能。
・整列するのが早い

>>人間関係:幼児同士の関係が蜜であるが、自己主張が強く対立もある。
・お菓子の交換をよくする。
・よくおしゃべりをする。
・好き嫌いの喧嘩が多い。

●まとめ

幼稚園や保育園の時期に現れる男女の違いについてまとめました。
人は妊娠中に起きる男性ホルモン分泌の影響から、
脳の働きに男女の違いが出てくるようです。

もちろんそれですべての性格が決定づけられるわけではありませんが、
男の子らしさ、女のらしさという脳の働きを知った上で、
子育てに活かしていきましょう。

スポンサーリンク


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です