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思春期を迎えた子供の様子は今までと違って見えるでしょう。
少し前までいろいろなことを話してくれていた子供が、
あからさまに溜息をはかれたり、イライラされたりすると、
こちらもイライラしてしまいます。
思春期の子育ては、言うことを聞かない子供に対して
親が適度な距離を保つ必要があります。
精神的な自立・自己の確立を促す意味でも、小学校高学年の新学期を目安に、
親離れ宣言をして、朝起きる・宿題をする・必要なものをそろえる等は
自分でやってもらうようにすると良いでしょう。
思春期は、友人や外部の人との関係が濃くなる時期でもありますので、
一定の距離を保ちつつも、犯罪に巻き込まれないよう、目を光らせておきましょう。
●思春期と言われる時期
>自己の確立の時期
思春期とは一般的に、小学校の高学年ごろから18歳ぐらいまでのことを言います。
幼児期の自我の芽生えを経て、それが確立されてきたころが思春期の始まりです。
早い子であれば、8~9歳頃から現れ始めます。
それまで親の言いつけを守ってきた子供が、急に反抗的な態度を取ったり、
言うことを聞かないことを正当化しだすのが思春期です。
今まで素直だった我が子の変化に、戸惑う親は多いですが、
健全な子育ての証ともいえるので、悩みすぎないようにしましょう。
>身体の変化
思春期は「第二次性徴期」と呼ばれます。体の中の性ホルモンの分泌が増え、
その急激な変化にバランスが崩れやすくなります。
男の子の場合、体つきががっちりしてきて、声変りが始まったり、
ひげが生えたりと、男性らしい体つきになってきます。
女の子の場合、胸が膨らむなど、全体的に丸みが出て、
子供を産むことができる身体に代わってきます。
この変化は数年かけて進み、18歳頃まで続きます。
>友達との関わり合いが濃くなる時期
思春期は、親から精神的な自立しようとしている途中の段階です。
親のことは大好きだけれども距離を取りたくなるのです。
親から独立したいと願いつつも不安があることから、
友人との関わり合いが増え、その影響を受けやすくなります。
自分の家で当たり前だったことが、他の家では当たり前でなかったことに気づき、
不安や反発を感じることもあります。
>コンプレックスを感じ始める時期
幼い頃であれば、親の誉め言葉を素直に受け取れますが、
思春期になると、親以外の評価の方が気になってきます。
特に、友人からの評価は重要です。
自意識が強くなるため、他人と自分を比べてコンプレックスを感じ、
誉め言葉を素直に受け取れなくなるります。
「どうせ私は〇〇が苦手だから」と思い込むと、
周囲の言葉を受け入れられなくなります。
●親は10歳を目安に子離れを考えよう
>子離れ宣言
思春期の子供と接する上で気を付けたいのが、子離れの時期です。
もちろん、未成年相手に、衣食住の確保は必ず行う必要があります。
ただ、それ以外の「朝起きるまで声をかける」「手洗いを促す」
「宿題が終わったかどうか頻繁に声掛けする」といった生活習慣についての
手助けを行っていた場合は、やめるようにしましょう。
ただし、急にそれらから手を引くと、見捨てられたと感じる可能性があります。
ですから、新学期・新学年を迎える時期を目安に、
子供にきちんと親離れ宣言しましょう。
「もうずいぶんと大きくなったので、これからは自分のことは自分でやってね。
ただし、手助けしてほしいときは遠慮なく声をかけて」と言葉にすると良いでしょう。
>子供に失敗させる経験を
手を貸さなくなった直後は、忘れ物をしたり、朝起きれなかったりして
困ることがあるかもしれません。そんな時に、子供の忘れ物を届けたり、
朝起こしたりしてあげると親離れは上手くいきません。
子供に失敗の経験をさせたり、失敗した時の立ち回り方を考えさせるのも
親の務めなのです。
ただし、犯罪ごとに巻き込まれないよう、目を光らせておく必要があります。
●まとめ
子育ての悩み、言うことを聞かない思春期の子供についてまとめました。
性ホルモンの衝動から不安定になりがちな思春期ですが、
精神的な自立・自己の確立のために欠かせない時期でもあります。
親は子供の自立に向けて、失敗の経験を積ませてあげることが大切です。
犯罪に巻き込まれない限りは、周囲で見守るようにしましょう。
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