キッチンハイターとハイターの違いは成分?次亜塩素酸濃度に期限はある?

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花王製のハイターブランドにはたくさんの商品がありますが、
その中でもなじみ深いのが「キッチンハイター」と「ハイター」ではないでしょうか。

キッチンハイターは、その名のとおり、薄めて使う台所用漂白剤です。
ふきん・まな板の除菌・消臭のほか、食器用洗剤で取りきれない、
カップやマグなどの汚れ・シミ・茶シブ等の漂白に使います。

また、ハイターは、衣類の黄ばみ・黒ずみを取って衣類を
真っ白に仕上げる塩素系の漂白剤です。

ただし、色柄物や使用している繊維によっては使えないので注意
してください。

ところで、二つはどちらも塩素系漂白剤ですが、どこに違いがあるのでしょうか?
成分でしょうか?濃度でしょうか?

実は、どちらもほとんど同じものなのです。
「ほとんど」というのは、キッチンハイターには「界面活性剤」が含まれているからです。

なお、2つの商品の主成分はどちらも次亜塩素酸ナトリウムです。
濃度はどちらも製造時は約6%とされています。

キッチンハイター、ハイター共に、使用期限は定められていませんが、
開封後は濃度の低下が早まりますので、1か月程度で使い切るようにしましょう。

ところで、ほぼ同じ成分の両商品ですが、価格はハイターのほうが安いようです。
ハイターをキッチンハイターの代わりに使う場合は、界面活性剤が含まれていないため、
油汚れの落ち具合に違いが出てくる点に注意しておきましょう。

キッチンハイターとハイターの成分表と価格差

それぞれの成分は以下のようになっています。

<キッチンハイター>
水(工程剤)
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)
水酸化ナトリウム(アルカリ剤)
アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(界面活性剤)

<ハイター>
水(工程剤)
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)
水酸化ナトリウム(アルカリ剤)

キッチンハイターに含まれている「アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム」という
界面活性剤の有無が、二つの製品の違いになります。
また、主成分である次亜塩素酸ナトリウムの濃度は、どちらも製造時で約6%です。

ハイターにもキッチンハイターにも使用期限はありませんが、
医療用の次亜塩素酸ナトリウム水溶液の場合、未開封・遮光・10℃以下の条件で、
3~6%の濃度の保管期限が3年とされています。

ご家庭でハイターを冷蔵庫に保管することはないと思いますので、
濃度の低下はそれよりも早いものとお考え下さい。

また、高温多湿や直射日光が当たる条件では、特に分解が早まるため注意しましょう。
推奨期間としては、開封から1か月程度とされているようです。

キッチンハイターとハイターの価格

ほぼ同じ成分の二つの商品で、どのぐらい価格差があるのでしょうか。
amazonで掲載中の商品を見比べてみました(2020年9月現在)。

キッチンハイター(2500mL)…636円
ハイター(2500mL)…424円

レギュラータイプの600mLを比較することはできませんでしたが、
キッチンハイターのほうがやや高いようです。
これは界面活性剤が含まれているかどうかによるものと考えられます。

それぞれを代わりに使うことはできる?

二つの商品は、上に書いた通りほとんど同じものです。
従って、それぞれを代わりに使うことは問題ないのですが、
パッケージに書かれた注意事項が異なる点に注意してください。

台所用のキッチンハイターでは、すべての塩素系漂白剤に書かれている
「酸性の洗浄剤を一緒に使わないこと」のほかにも、
食酢、アルコール、酢由来の台所洗浄剤、塩素系のぬめり取り、
大量の生ごみ等に液が掛かった場合も注意するように書かれています。

また、界面活性剤の有無による洗浄効果の影響についても考えておく
必要があります。

界面活性剤は、汚れを浮かして落とす洗浄剤としての効果がありますので、
台所用のキッチンハイターには、漂泊&殺菌と同時に、軽い汚れを落とす
効果が期待できます。

従って、ハイターをキッチンハイターの代わりに使う場合は、
油汚れ等が残った状態の台ふきんやまな板では効果が薄れてしまう可能性
があるので、一度台所用洗剤で汚れを落としてから使うことをおすすめします。

まとめ

キッチンハイターとハイターの違いについてまとめてみました。
界面活性剤が入っているかどうか以外では、全く同じ商品ということが分かりました。

ネットで使った方の感想を見てみると、キッチンハイターをハイターの代わりに使った方が、
汚れが良く落ちたと感じた方が多いようです。

代用品としてそれぞれを使うことは問題なさそうですが、
基本的には用途に従った使い方を心がけましょう。

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