一人っ子の子育ての悩み。過干渉に注意してマイペースな子供の長所をほめよう

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2022年の出生数は77万程度とされています。
10年前の2012年が105万人ですから、30万人程度出生数が減ったことになります。
福岡県久留米市の人口が30万人と考えると、イメージしやすいかもしれません。

さて、そんな少子高齢化が加速する日本では、一人っ子の数が年を追うごとに増え、
児童がいる世帯の約半数が一人っ子となっています(2019年国民生活基礎調査)。

とは言え、いまだに「一人っ子はかわいそう」「一人っ子は子育てが楽」
と言うイメージを持つ人も多くいます。

従って、一人っ子の親は子育ての悩みを打ち明けにくい環境にあるようです。
一人っ子の親は、常に子供の相手をしなければならず、意外と時間がありません。

また、比較対象がないため、育児に悩むとノイローゼに陥る率も高いようです。
ただ、ある程度子供が大きくなれば、金銭的にも時間的にも
ゆとりのある生活が送れるようになります。

なお、一人っ子の親は、過干渉に気をつける必要があります。
子供が思春期を迎えるころには、意識的に子どもの自立を促すようにしましょう。

●一人っ子の良い点

>お金や時間をかけてもらえる

中国の一人っ子政策を見ればわかりますが、
一人っ子の良い点は、お金や時間をただ一人にかけられるという点にあります。
洋服やおもちゃは、その子のためだけに買ってもらえますし、
塾や習い事も、きょうだいがいる家庭に比べて制限が少ないでしょう。

親をはじめとした周囲の大人の愛情を一心にかけてもらえるため、
自己肯定感を育みやすい環境と言えるかもしれません。

>マイペース

周りに競争相手がいないため、一人っ子の性格はマイペースになります。
周りと競争させたい場合は、勝ち負けを問題にするのではなく、
得意なところをほめるようにしてください。

また、大人と接する機会が多いため、親が話す内容を覚えて、
大人びた子供に育つこともあります。あまり親は子供扱いしないで大丈夫です。

●一人っ子の親の悩み

>常に子供の相手をしなければならない

一人っ子の親の大変さのひとつに、常に子供の相手をしなければ
ならないという点が挙げられます。
きょうだいがいれば、喧嘩をすることがあったとしても、一緒に遊んでくれます。

一人っ子の場合、一人遊びをさせるか、テレビにお守りを任せるかしかないので、
時間が取れない親は特に罪悪感を抱きがちです。

>子育ての比較ができず、落ち込みやすい

これは長子を育てる時も同じですが、一人っ子の場合、
きょうだいがいないため、子供の個性を知るすべがありません。
親も手探りで育児をしているため、児童館デビューして初めて気づくこともあります。

子育てに関する情報も入りにくく、些細なことで落ち込んでしまいまいがちです。
なお、一人っ子の親ほど育児ノイローゼになりやすいとも言われています。

●一人っ子の親が注意したい点

>思春期には意識的に親から離れる

親が時間のすべてを使って寄り添えるのが一人っ子のメリットです。
とは言え、それは小さい頃に限られます。
気をつけなければならないのは、小学校高学年に差し掛かったころです。

思春期に差し掛かって、自分で物事を判断できるようになると、
一心に関心を向けてくる親の存在が、疎ましくなってきます。
中学生になったら、子離れの時が来たと思って、一歩引いて見守りましょう。

>意識的に失敗させる

自分がしてきた失敗を子供にさせたくないとばかりに、
一人っ子の親は「転ばぬ先の杖」をやりがちです。
ですが、子供が失敗の経験を積んでいないと、
社会に出た時に豆腐メンタルになってしまいます。
ある程度の年齢になったら、忘れ物をしても持っていかない、
宿題をしなくても、自己責任と突き放す勇気を持ちましょう。

●まとめ

一人っ子の子育ての悩みについてまとめてみました。
親の愛を一心に受ける一人っ子は、のびのびマイペースなことが多く、
競争意識は希薄です。とは言え、その分好きなことにはのめり込みますので、
得意なところを伸ばしてあげると良いでしょう。
ただし、親は過干渉に注意してください。

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