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妊娠・出産は人生の一大イベントであるとともに、
心身にも最も大きな負担のかかるイベントです。
この妊娠・出産の前後には、ホルモンバランスの乱れから
「マタニティブルー」と呼ばれる抑うつ症状があらわれることがあります。
このマタニティブルーは一時期のものと言われていますが、
そのまま「産後うつ」につながることもあり、注意が必要です。
その後も、子育てや環境の変化等で「育児うつ」があらわれる可能性もありますので、
物事を否定的にとらえるようになった方は、注意してください。
まずは自分の思っている不安や愚痴を誰かに話して、
ストレスを発散するようにしましょう。
●女性は注意!3つの子育てストレス時期
>マタニティブルー
マタニティブルーとは、妊娠中及び出産後のママに起きる可能性のある
心身の抑うつ症状を言います。
一般的には出産後数日で現れ、2週間程度で改善すると言われています。
妊娠は、通常の健康な人とは異なる、体の異常状態です。
それに合わせてホルモンバランスも大きく変化しているので、
イライラしたり、極度に不安を感じたり、食欲がなくなったり
眠れなくなったりする症状があらわれることがあるのです。
これがマタニティブルーです。
>産後うつ
産後うつはマタニティブルーとよく似た心身の抑うつ症状です。
こちらもホルモンバランスの乱れや、突然の環境の変化を受けて起きることが多く、
時期としてはマタニティブルーの後、産後2週間~数ヶ月以内に現れます。
マタニティブルーとの大きな違いは、その症状の期間です。
数週間で収まるものではなく、年単位で続く場合もあります。
また、マタニティブルーがそのまま産後うつになることもあるので注意が必要です。
10人中1~2人の割合で起きると言われているため、
だれがなってもおかしくありません。
>育児うつ
育児うつは、ホルモンバランスで起きるというより、
環境の変化や子育てストレスによって起きるうつ症状です。
明確な定義はなく、適応障害やうつとして診断されることもあります。
こちらもマタニティブルーと違ってすぐに収まるものではないため、
心配な場合は医療機関や保健所などに相談して、適切な処置を受けるようにしましょう。
●子育てストレスうつの原因は性格だけではない
妊娠・出産は人生における一大イベントです。
一生における一時期しか人は妊娠可能ではありませんし、
出産によって命を落とすことが珍しくなかった時代もあります。
それだけ心身に大きな負担をかけて子供を産んだ後も、
それで終わりではありません。
人間の赤ちゃんは、一人では決して生きていけない存在です。
自分の時間や体力を削って、赤ちゃんのお世話をしなければならず、
それを外部にも当然のように求められてしまいます。
そうなると、自分でも気づかないうちに、自分の身体のみならず、
脳にも過大な負担をかけてしまうのです。
これによって脳が機能不全を起こし、物事を悲観的に見てしまったり、
否定的にとらえたりするようになるわけです。
これらのうつ症状は、確かに完璧主義や真面目な性格の方に
起きやすいとはいえるでしょう。
ですが、身体の調子が悪い時は、悲観的になりがちなことを考えると、
それに仕事やお金、子供の癇癪などのストレスが加わるだけで、
誰でも発症する可能性があることが分かるでしょう。
●ストレスを感じている方に試してほしいこと
子育てにストレスを感じている方は「気持ちを吐き出す」ことをおすすめします。
とにかく、一度誰かに話を聞いてもらうのです。
愚痴でも、将来の夢でも、不安でも、何でも結構です。
パパに聞いてもらうのが一番良さそうにも思いますが、実は注意が必要です。
男性は「私の話を聞いてくれる?」と話を切り出されると、
頼られると感じるとともに、責任感からアドバイスをしなければならないと
思ってしまいがちです。ですので、パパに話を切り出す時には
「話したいことがあるんだけど、ただ共感してほしいだけだから、
黙って聞いてくれる?」と言う必要があります。
その気遣いすら面倒な場合におすすめしたいのが、
保険所の保健師さんや、子育て支援センターです。
直接人に会うのは…と言う場合は、NPO法人や子育て支援企業で
無料電話相談を受けてくれるところがあるので活用してみてください。
●まとめ
子供がかわいいと思えない、子供を育てる自信がないなど、
子育てに対して感じている不安が、実はうつによるものだった
ということは珍しくありません。
子育ては大変な仕事です。
自分を追い込まず、周りを頼ってよいのだということに気づいてください。
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