三人目の子育てに関する不安。経済面と育児面の不安は事前に話し合っておこう

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2022年人口動態速報によると、出生率が80万人を割り込みました。
育児にかかる費用や、出産年齢の高齢化も
少子化の原因のひとつではないかと言われています。

出生率を劇的に回復させるためには、
一組の夫婦から2人以上の子供が生まれる必要があります。
けれども「三人目の壁」という言葉があるほど、
三人目を生むのは不安と思う人の数は多く、
簡単に解決できる問題ではありません。

その原因は、経済的な問題、そして育児にかける時間や体力の問題があるようです。
子供は授かりものですが、まず夫婦でどんな点を不安に思っているのか、
書き出してみることをおすすめします。

●三人目は産みたいけど不安、その理由は?

一人っ子の数は増えつつありますが、三人目を望む人の数が
減っているというわけではありません。
実際に三人目が欲しいと思ったものの、躊躇している人は
どのような点を不安に思うのでしょうか。

>経済的な不安

やはり大きいのは、経済的に不安という声です。
子供一人育てるのにざっくりと2000万円という声を聞いたことがありませんか。

文部科学省が発表した「令和3年度子供の学習費調査」と
日本政策金融公庫が発表した「令和3年度『教育費負担の実態調査結果』」
の結果を参考に見てみましょう。

幼稚園から高校まで公立で過ごした場合の平均は約157万円、
私立で過ごす場合は447万円と算出されています。
また、大学4年間の平均教育費は約640万円です。

これらの値は教育費のみですから、食費や服飾費、一人暮らしの費用などを含むと、
確かに大学卒業までで1500~2000蔓延近くかかるかもしれません。

>育児にかける体力や時間に関する不安

実家が遠く頼れない場合や、夫の帰りが遅くワンオペ育児が当たり前に
なっている場合、三人目を躊躇するという声も聞きます。
子供が増えて手抜きの方法を覚えたという声も聞きますが、
やはり子育ての手間は増えるので、体力的に大変というのは間違いなさそうです。

●子供が三人以上いる家庭は約2割

少し古いデータになりますが、2015年の
『第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)』によると、
夫婦の最終的な子供の数は2人が54%以上と、最も多くなっています。

ついで多いのが、1人(18.6%)で、3人いる家庭は17.9%、4人以上が3.3%です。
子育て中の約2割の家庭が、3人以上の子供を育てていることになる計算です。
それが多いのか少ないのかは一概に言えませんが、

●子供が三人以上いる家庭の本音

Webメディア「kufura(クフラ)」では、
子供を3人以上育てた女性87人に対して行った、
子育ての良かった点・大変だった点についてのコメントを紹介しています。

大変だった点としては、保育所の送り迎え、学校の行事、部活といった育児面のほか、
洗濯物の回数、買い物の量、食事の用意など家事の面、
そしてやはり、大学や塾にかかる教育費の面が大きいようです。

ただし、子供だけで社会ができる点、それぞれの個性を見守れる楽しさ、
上の子の成長が促される点など、良かった点も挙げられています。

●不安を乗り越えるためには夫との話し合いを

子供は授かりものとは言え、三人目を迷われている場合は、
まず夫婦で話し合いすることをおすすめします。
どんな点が不安なのか、育児でどんなサポートが必要になのか、
具体的に紙に書き出しておくと、不安が和らぐでしょう。

●婚姻数が少ないために出生率も低い日本

日本の2021年の婚姻数は約50万組です。
これに「発生結婚出生数」である1婚姻当たり1.55人を掛け合わせると、
2022年の速報値である80万人弱になります。

要するに、出生数の減少は、婚姻数の減少に関係しているということでです。
東アジア文化圏では、婚姻数と出生数は強い相関があるため、
婚姻数が上向けば、出生率が増加する可能性があります。

とは言え、現在の日本で、婚姻数が増加する兆しはありません。
「結婚したいのにできない人」も「そもそも結婚したくない人」もいることに加え
「そもそも子供は欲しくない」という人が増加傾向にあるからです。

政府はそれらの声を受けて、少子高齢化対策へ財源を割くという
コメントを出しましたが、効果があるのかは未知数です。

●まとめ

三人目の子育てに関する不安についてまとめました。
経済的な問題や体力面への不安は避けて通れませんが、
子供が多いことで良かったと感じる面も多いようです。
三人目を迷われている方は、夫婦で不安点を話し合っておくと良いでしょう。

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