子育ての叱り方のポイントは、感情を抑えて、目を見て短く、1分以内に!

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子育てをしていて、一度も子供を叱ったことがない方はいないと思います。
しかしながら、何度叱っても同じことを繰り返されると、
親としてもイライラしてしまいますよね。

子供に伝わるり方のポイントは3つです。

①叱る体勢とタイミングを考える
②感情的にならない
③1つ1分以内に収める

これらを抑えることで、子供に伝わりやすくなります。
とは言え、人の脳はあいまいに覚えたり、覚えたことを忘れる能力に優れています。
何度言っても繰り返すのは、ある意味当たり前、ととらえる気持ちも大事です。

●叱られる経験は必要

近年の子育ての主流は叱らない子育てですが、
叱るのが『悪』と考える必要はありません。
言葉どおりただ叱らない子育てを実践していると、
社会性も、自分を自制する力も育ちません。

全く学校に行かず、社会にも出ないというのなら
それでもかまいませんが、現実的ではありませんよね。

子供がこれから社会で育っていくためには、
親が適切な叱り方を学ぶ必要があるのです。

なお、叱るのと似ているけれど、してはいけないと言われるのが
怒るという行為です。
自分の感情をただぶつけだけが怒る、
教育的見地で、してほしいことを伝えるのが叱る、とされています。

怒ることと叱ることの違いを意識して、
自分の感情をコントロールしながら話すようにしましょう。

●叱り方で気を付けたいこと

>ポイントは3つ

叱るのは親もエネルギーを使います。
以下のポイントを押さえて、なるべく短く終わらせましょう。

①叱る体勢とタイミングを考える…行為を知った直後に、目を見て話しましょう。

片手間で叱るのではなく、ひざを突き合わせるのがおすすめです。
ただし、子供のおもちゃを取り上げたり、ゲーム機の電源を
急に落としたりしてはいけません。話を聞かなくなってしまいます。

②感情的にならない…感情的になると「叱る」ではなく「怒る」になります。

怒鳴りそうになったら、深呼吸して気持ちを落ち着けましょう。
(ただし、身の安全に関することは例外です!)

③1つ1分以内に収める…同時に色々なことを伝えられると子供は混乱します。

叱るポイントは1つに、時間は1分以内にとどめましょう。
話を蒸し返さないのも大事です。

●NGのり方

「この前も言ったよね?」
「もう片付けしたんだよね」
「なんで宿題やらないの」
「いい加減にしなさい!」

叱る前にこれらの言葉を使うと、子供は反発するか、返答に詰まってしまいます。
下手をすると、その場を取り繕おうと嘘をついてしまうことも…。
「なんでやらなかったのか」ではなく「どうしたらできるのか」を
ポイントに叱りましょう。

●ヒトの脳は忘れるようにできている

>あいまいに覚える脳力が怒る回数を増やす

人間の脳は、動物の中で最も優れているといわれています。
優れている点はいくつかあるのですが、ここではあいまいに覚える能力を取り上げます。
一見すると、あまり良くないことのように感じますね。

実は、人間の脳は、見たものをそのまま記憶するというよりは、
特徴を一致させることで物を判別しているのです。

会ったことのある人に対して、服が変わったり、会う場所が変わったり、
髪型が変わっても判別できるのは、この能力によります。

モズという鳥をご存じでしょうか。
モズは秋口に、獲物を放置する、はやにえの習性があります。
冬に備える説もありますが、ほとんどの獲物は回収し忘れているため、
本能的な行動というのが通説でした。

ところが近年では、モズは獲物を回収しなかったのではなく、
隠した場所の景観が変わってしまって同じ場所と認識できなかった
ために放置しているという説が出てきているのです。

人がモズのような脳であれば、全く同じ状況でない限り、
同じ間違いを繰り返してしまうわけです。

子供は大人よりも人生経験が少なく、これは状況によって変わるものだ
ということを認識できていないことがあります。
ですから『これは前と同じ状況なんだよ』と教えることで、
少しずつ叱る回数が減っていくと考えられます。

>忘れる脳力に助けられている部分もある

人の脳は、走ったり、歩いたり、泳いだりする方法記憶の上に、
人の名前や物の名前などの知識記憶が重なり、
さらに、旅行経験などを覚える経験記憶が重なっています。
この経験記憶は、最も早く忘れるようにできていますから、
叱られた経験は忘れやすいのです。

もしも子供が親から怒鳴られたこと、叱られたことをすべて覚えていたとしたら、
「ママ(パパ)なんて大っ嫌い」といわれるのは間違いありません。
子供が適度に忘れてくれることで、親も助かっている点があるのです。
何度も同じことを繰り返して叱ってばかりという方は、
人の脳は忘れる能力に長けているということも、知っておくと良いでしょう。
少しは心が軽くなるかもしれません。

●まとめ

子育ての難題、叱り方についてまとめました。

①叱る体勢とタイミングを考える
②感情的にならない
③1つ1分以内に収める

で、叱るようにしましょう。

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