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なんだか足がしびれるような感じがしたりたびたび坐骨神経痛におそわれたりしたことはありませんか?
特にヘルニアなどの異常はないが、なんだか腰や足、膝が痛かったり、足が動きづらかったりした場合は、原因は股関節である可能性があります。
その場合はいくら腰や足のマッサージなどをしてもらったところで、原因の股関節が悪いままでは痛みはひきません。
まずは自分の股関節の動きを見直してみましょう。
〇股関節とは
股関節という名前自体はよく聞きますが、それがどこにあるかをはっきりと知っていますか?
股関節とは骨盤寛骨臼という、骨盤の中でも一番大きい寛骨というところにあるくぼみに、大腿骨(ふとももの骨)の頭である大腿骨頭からなる関節のことをいいます。
子供の頃理科室でガイコツの標本を見たことがある人も多いかと思いますが、その時にふとももの骨の一番上に丸い骨があったのを覚えてはいないでしょうか。
あの丸い部分が大腿骨頭で、その骨と骨盤のくっついている場所が股関節となります。
「股関節」という名前からなんとなく股の近くにある関節だと思われることも多い股関節ですが、実はけっこうお尻に近い位置にあるのです。
そのため、股関節の動きが悪くなるとお尻やふともも、腰のあたりに痛みがあらわれることが多くなります。
また歩き方がおかしくなるので、その影響で膝痛が出ることも少なくありません。
日常生活の中の歩く、階段を上る、立ち上がるなどの基本的な動きは、みんなこの股関節が動くことで行えます。
股関節が動かないとこれらの動きができないだけでなく、腰の回転もスムーズにできなくなります。
人間の体の中でもとても重要な働きをしている関節なのです。
〇股関節の動きが悪くなる原因
股関節の動きが悪くなる主な原因は「加齢」です。
誰でも年をとると筋肉が弱ったりかたくなったりします。
股関節周りの筋肉も同じように弱くなったりかたくなったりすることで、スムーズに股関節を動かすことができなくなってしまうのです。
もちろんその人の日頃の日常生活や筋肉量などでも衰え方は変わってきます。
普段から運動をしている人は、年をとってからも比較的スムーズに股関節が動きやすくなります。
しかし若い頃からあまり運動をせず筋肉量も少なかった人は、年をとると一気に股関節の動きが悪くなる可能性があります。
股関節の動きが悪くなったかどうかは普段の動きから気づくことができます。
次のようなサインが現れたら注意が必要です。
・何もないところでつまずきやすくなった
・イスや地面から立ち上がるのが大変になった
・大股で歩けなくなった
・階段を昇る時に足があげづらくなった
このようなサインがあれば股関節の動きの悪さを疑いましょう。
〇股関節の衰えを予防するための方法
股関節の衰えを予防するためには日頃から適度な運動をすることが一番です。
なんとなく足が重だるい感じがする、足の動きが悪い、座骨神経痛を繰り返す、というような人は今からでも遅くないので予防運動をして股関節周りを鍛えましょう。
ではどのような運動をすればいいのか、具体的に見ていきましょう。
・股関節ストレッチ
まずはかたまった股関節周りの筋肉をほぐしていきましょう。
1、床に座って両足をできるところまで広げます。無理しないように痛くないところでとめましょう。
2、まずは足をゆっくりと内回転させます。親指を床に近づけるイメージで動かすとうまくいきます。
3、次に足を外回転させます。今度は小指を床に近づけるようなイメージで動かしましょう。
4、このふたつの動作を一度に5回程度繰り返し、一日に2~3回行います。
このストレッチをしてみると、自分の股関節がいかに動かないかに驚くこともあります。
この動きになれてきたら、体を前に倒すストレッチも追加してみましょう。
こちらも痛みがない程度にゆっくりと体を動かしましょう。
ストレッチで股関節周りの筋肉がほぐれてきたら、今度は筋力をつけるための運動を行います。
股関節周りの筋肉を鍛えるためにはスクワットが一番です。
1、 足を肩幅程度に広げてたち、つま先を外側に少し広げます。
2、 両手を頭の上で組んで、顔をまっすぐ前に向けたままひざをゆっくりと曲げていきます。
3、 ひざを曲げたら1秒ほどその姿勢をキープし、体を元に戻します。この姿勢がきつい場合は、曲げてからすぐに体を戻したり、曲げる角度を浅くしたりしましょう。
4、 この動作をできれば20~50回ほど続けると筋肉が鍛えられます。ただ年齢や筋肉量によってできる回数は変わってくるので、まずはできる範囲から始めましょう。
スクワットで気を付けることは、膝を曲げる時に体を前に曲げないようにすることです。
体を曲げてしまうと膝に負担がかかって痛みが出ることがあるので、姿勢を真っすぐに保つように注意しましょう。
股関節が動かなくなってしまうと歩くことすらできなくなってしまいます。
そうならないうちに、早目早目の予防策が必要となります。
また、この記事で紹介したストレッチや運動はあくまでも足腰などの痛みが「初期段階」の人向けです。
明らかに股関節が痛い、足を動かすのもつらい、腰が痛くて起き上がれない、というような症状がひどい場合は、絶対に無理をせずに安静にしつつ早目に医療機関を受診するようにしましょう。
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