花粉症対策に有効な注射は3種類!副作用と値段はそれぞれどう違う?

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花粉症対策で内服薬を使用しているものの、今一つ効果が得られずに困っている方も
多いのではないでしょうか。そういった時に考える対策のひとつとして注射があります。

ステロイド注射は副作用が強いものの、1度の注射で終わり、即効性があります
(保険内であれば5000円前後)。

ヒスタミン注射は保険内で副作用はほとんどなく6回の注射で3~6000円です。

アレルゲン注射も保険内で副作用はほとんどありませんが、1回1000円未満を
年単位(40回ほど)で打つ必要があります。ただし、他の2つと違って
永年的に症状を和らげる効果が期待できます。

●ステロイド注射

花粉症治療に使われるステロイド注射はケナコルトです。
ステロイド注射は、花粉症対策で最も効果が実感できる薬の一つですが、
同時に副作用が多い治療になります。ステロイドがどのように花粉症対策に
有効なのかというと、自己免疫の大部分を抑えこむことで、
炎症を起こす細胞の働きを抑えて、症状を和らげることができると言われています。

しかしながら、ケナコルトはすべての人に使用できるわけではなく、
花粉症治療のガイドラインでも使用は推奨されていません。
ただ、添付文書の適応疾患に含まれているため、重症の方で基礎疾患がない方は、
使用を考慮しても良いかもしれません。

>値段
1回5000~10000円(保険が効かない場合10000円以上になる場合もある)。

>副作用
ケナコルトで有名な副作用は満月様顔貌です(体内に水分を取り込むため
むくみやすくなる)。
その他にも、ホルモン異常(生理不順)や、免疫力低下、副腎機能不全、
糖尿病、肝機能障害等にも注意が必要です。

また、ケナコルトは筋肉注射となりますが、この際お尻(腰)ではなく、
腕に注射すると、皮膚萎縮が起こりやすいと言われています。
なお、感染症にかかっている人や重症な疾患を持っている人は、
使用時に禁忌になることもあるので注意してください。

>作用期間
1度の注射で1~3か月の効果が期待できます。

●ヒスタミン注射

ヒスタミン注射はヒスタグロビンという成分を注入することでヒスタミン抗体を高め、
免疫力を高めて花粉症対策を行う方法です。ヒスタグロビンは、
ヒスタミンと免疫グロブリンを合わせた国内献血由来の血液を原料とする生物由来製品です。

全てのアレルギー物質に対して効果のある治療になりますが、
免疫力向上には一定の時間がかかることと、
シーズン毎に受けなおす必要がある点に注意してください。
激しい喘息、月経直前、月経中や妊婦の方は禁忌です。

>値段
1回500円〜1000円(保険適用/週1~2回、3週間)

>副作用
インフルエンザ予防薬と同じ皮下注射になりますが、特別多い副作用もなく、
比較的安全に使用できます。

>作用期間
計6回の注射で、1~3か月の効果が期待できます。

●アレルゲン注射

減感作療法とも呼ばれ、アレルゲン物質(スギ花粉)を少量ずつ
体内に投与していくことで、根本から体質を変え、花粉症の症状を軽減する方法です。
先に紹介したステロイド注射とヒスタミン注射は、花粉症が出始める時期毎に
注射を受けなくてはいけませんが、アレルゲン注射で体質が改善されてしまえば、
その必要はなくなります。

ただし、体質が変わるまでは花粉症の時期以外であっても、
注射を打ち続ける必要があること、完全に症状がなくなるわけではない点に
注意してください。

また、アレルギーがある特定物質を体内に注射して体を慣らしていく必要があるため、
複数の植物で花粉症を発症する方には効果が実感しにくい可能性があります。

>値段
1回500円〜1000円(保険適用/1ヶ月に1度・最低3年~7年)
※注射を行わない減感作療法もあります(シダトレン)。
スギ花粉症とダニアレルギーは保険適用ですが、保険適用外の場合、
毎月18,000~20,000円とも言われています。

>副作用
インフルエンザ予防薬と同じ皮下注射になりますが、特別多い副作用もなく、
比較的安全に使用できます。

>作用期間
一定以上の免疫がつけば永久的に花粉症の症状が和らぐ可能性があります(個人差あり)。

●まとめ

花粉症対策として、ステロイド注射、ヒスタミン注射、アレルゲン注射を紹介しました。
それぞれ一長一短ある方法ですが、花粉症の症状が酷く、内服薬が効かない場合、
もしくはそれ以外の方法を試してみたい場合は、医師に相談の上で使用を
検討するようにしましょう。

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