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子供の病気で特に多いのが咳、鼻水、そして腹痛です。
咳や鼻水は症状が目に見えるため、どれだけひどいかが素人目にもわかりやすいのですが、困ってしまうのが腹痛です。
「お腹が痛い」と言っても、それが大したことのない腹痛なのか、それとも何か重大な病気が潜んでいる腹痛なのか見ただけではわからないことです。
うちの息子もよく腹痛を訴えるのですが、痛みに弱いのかとにかく大騒ぎするため、救急車を呼んだほうがいいんじゃないか!?なんて焦ることもあります。
しかし実際はただの便秘で、便を出した後はケロっとしているなんてこともしょっちゅうです。
こんなわかりにくい子供の腹痛にはどう対応していけばいいのでしょうか。
腹痛が起きる子供の病気とともに見ていきましょう。
〇主な腹痛の原因
・便秘やガスが溜まっているため
やはり子供の腹痛で一番多いのが便秘です。
便やガスが溜まって腹痛を訴えている場合は、下腹部がぱんぱんに張っていることが多くなります。
体を伸ばすと痛むので、くの字に曲げて痛がったりお腹を触られると痛がったりします。
便秘の場合は腹痛だけで、他に熱や吐き気などがないのが特徴です。
腹痛以外に何も症状がない場合は、一度市販の浣腸を試してみるといいでしょう。
便秘で痛がっていた場合にはそれだけですっきりとおさまるはずです。
・胃腸炎や感染症
なんだか風邪っぽいな、という時にお腹を痛がる時は胃腸炎や感染症の可能性があります。
これらはたいていは下痢や嘔吐を伴います。
ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスなどによる急性胃腸炎が学校などで流行っている場合は、これらに感染していることを疑いましょう。
これらのウイルスは冬に流行しますが、O-157やサルモネラ菌、病原性大腸菌などの細菌性の急性胃腸炎は夏場に多く見られます。
またウイルス性のものよりも細菌性のほうが症状がひどくなることがあります。
・虫垂炎
いわゆる盲腸ですが、下腹部の右側が痛い場合は虫垂炎の可能性もあります。
吐き気や嘔吐とともに、熱が出ることもあります。
始めはお腹全体が痛むことが多いのですが、だんだんと右下腹部に痛みが移動していきます。
痛がり方は便秘の時と似て、体をくの字にして痛がります。
ただ痛む場所が特定されているため、右下腹部を痛がっているようなら盲腸を疑って早目に病院に連れて行きましょう。
・腸重積
これは腸の一部がめり込んで腸が閉塞してしまう怖い病気です。
突然の激しい腹痛と嘔吐が特徴です。
また腸からの出血で真っ赤な血便が出るので、便を観察して血便があるようならすぐに病院へと行きましょう。
〇子供がお腹を痛がったらすること
子供がお腹を痛がったらまずは様子を観察しましょう。
みるポイントは以下のようになります。
・腹痛の他に熱や嘔吐、下痢などがあるかどうか
・痛む場所はどのあたりか
・便に血が混ざっていないかどうか
・腹部を強くぶつけたりしていないか
・ノロウイルスなどが周囲で流行っていないか
まずはこれらの観察をし、腹痛以外に何も問題がなければまずは便秘を疑ってみましょう。
便秘の時はお腹を優しくマッサージしてあげるか、市販の浣腸を使って排便を促します。
もし自分で浣腸をするのが怖い場合は病院でもやってくれますが、冬場のノロウイルスやロタウイルスが流行っている場合、病院の処置台の消毒が行き届いていなくて逆に感染してしまった、なんていうケースもあります。
できれば家でやってしまったほうが感染のリスクもなく、子供の負担もすくなくすみます。
浣腸で排便した場合は、便のチェックをするようにしましょう。
その便に何も異常がなければあとは様子を見ましょう。
もし便に血便などの異常があったり、排便した後も痛みが続いたり逆に痛みが強くなるような場合はすぐに病院へと連れて行きましょう。
ただの便秘ならたいていは浣腸をすれば痛みはおさまります。
次に腹痛とともに下痢をしている場合はたいてい急性胃腸炎ですが、ひどい下痢でなく嘔吐もないようでしたらしばらくは家で様子を見ましょう。
ちょっとしたものだったら家で休んでいれば回復することもあります。
その際には脱水にならないように水分補給だけはしっかりとしましょう。
時には先に軽い下痢だけきて、後から発熱などの症状が出てくる場合もあります。
その時には病院へ行き、腹痛がしばらく続いていたことも伝えましょう。
ひどい下痢と嘔吐がある場合はすぐに病院へと行きましょう。
ノロとロタの場合はどのみち対処療法しかありませんが、脱水を起こしている場合は点滴もしてくれますし、他に違う病気が隠れていないかも確認することができます。
もし子供に下痢と嘔吐の症状があった場合、何よりも気を付けなければならないのが二次感染です。
殺菌、消毒などをしっかりとして、他の家族が感染しないように気を付けましょう。
子供の病気ほど親にとってつらいものはありませんよね。
痛い痛いと泣いている姿を見るとどうしても親としては焦ってしまうものですが、まずは子供の様子を冷静に観察してみましょう。
病院にかかる場合でも、子供の症状や便の状態をきちんと把握していることで、お医者さんにも子供の様子が伝わりやすくなります。
あらかじめ知識を頭にいれておくことで、焦ることなく冷静に対処できるようにしておきたいですね。
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